2009年2月26日木曜日

90年代ブームとかきてるんですか?



この前久しぶりに本屋さんで洋書の料理本など見ていたら、いいなと思った本がみんな写真のトーンが似てるなって気がつきました。

写真の事あんまりわかんないんだけど、グレーっぽいというか青っぽいというかグリーンぽいというか。昔のウォルフガング・ティルマンスみたいな感じっていうのかなあ?

料理が美味しそうに見える色じゃないけどモダンな感じに見えるのかな?
こういう感じってなんか90年代っぽいよな~と思うのは私だけかな。最近いろんなところでこのテイスト目にするし、なんか渋谷系っぽいなーみたいなのとか。
私も学生時代に好きだったものだから目が行くことは行くんだけど(そして私と同世代の人達がなにか発表する場が増えてくる年代になったからかもしれんけど)、知ってる感じだからそんなにはおもろくないんだよなあ。

物凄く重いから買うの止めちゃったけどスペインのエル・ブジってレストランの豪華写真集もそうだった。エル・ブジのテイストには合ってたけど。料理の本じゃなくて大学の研究室の写真集みたいだった。
レシピが書いてあってもまったく作る気が起きない感じがステキです(笑)。いつかあのスペインの崖の上に立つ実験室みたいなレストランに行ってみたいなあという気にはなる。

2009年2月22日日曜日

永遠なんてないってブラッドピットが言ってたよん


近頃新しいお客さんが多いせいか、「ここのお店何年くらいやってるんですか?」という質問されることが多くて「今年の8月で10年なんですよ~」というと一様にビックリされます。
それでお得意の横道脱線話ですけど、この前夜中のテレビでブラッドピットがインタビューされてて、新作映画の内容に引っ掛けて「あなたにとって永遠ってなんですか?」と質問されていました。彼は「死と再生があるだけです」と答えました。
インタビュアーは、愛妻家で子煩悩だという彼に関する報道から「家族への愛は永遠です」という答えが返ってくると予想していたそうです。それで最後に「愛は永遠ですか?」ともう一度質問しました。彼は一瞬答えに詰まっていましたが「さっきと同じ答えです。死と再生があるだけです」と答えました。

私はブラッドピットという人のキャラクターをまったく知らなかったので「へー!」と感心いたしました。当然ハリウッドスターである彼はインタビュアーが予想したような答えを返すものだと思っていたのに。それは世界中の人達がそんな風に恋人が言ってくれたらいい、恋人に対して言えたらいいと思う希望だろうから。でもそれを言わなかったなあと。
「永遠」というキーワードは時に私を苦しめ、時に救ってくれる言葉で非常に重要な意味を持っています。仕事の時、結婚をする時、何かを約束する時、大きな決断をする時にずっとそれが続けていかれるのか、変わらないでいられるのか、悩むことってありますよね。永遠が手に入らないんじゃないかって、苦しんだり不安になることもありますよね。
でも永遠ってのは「永遠に一緒にいたいね」とか「こんな日々が永遠に続けばいいなあ」っていう、一瞬の気持ちの中に存在するだけで、何かをFIXすることなんてできないんだろなって思うんです。
そいで話は戻ってきますが、お店を始めたとき「お婆さんになるまでずっと続けていきたいなあ」って思って始めたんです。若かったし私自身の状況はドンドン変化してまあいろいろあるんですけど、いつも工夫しながらまだまだ継続したいなって思ってるのってすごくラッキーだし、まあ私の腰の重さもあるんだけど。いろいろ迷ってコトもあったから夜中にブラッドピットに「おーっ!」っと思わされてラッキーでした。
経理のパソコン入力しながら見てたんですけどね。実務と思考が交錯する夜更けでした。

2009年2月17日火曜日

セーヌ川に雨が降る


という意味の、センチメンタルかつマイナーコードな名前の西洋菓子屋さん代官山「イル・プル・シュル・ラセーヌ」http://www.ilpleut.co.jp/patisserie.htmlをご存知でしょうか?
スタッフの方、元スタッフの方などがレッドブックのお客さんとしていらっしゃっておりますから、差し入れを貰うことも多々あり、当店によく来るお客様にはおなじみのお店かもしれませんが、そういう身内贔屓なしに元々個人的にお客さんで買いに行っていた店であり、今でもこの辺で手土産を買うとしたら一番いいものが買える店かなあと思っています。
先日お世話になった方にお菓子を贈らなければいけなくて久しぶりに行ったんですが、やっぱりいいなと思って書いてみました。塩味のチーズクッキーは甘いもの嫌いな人にも喜ばれますよ!
まあお菓子としてはお安くないですし、こんな気取った菓子ばかり食べているわけではもちろんなく、自分で食べる用や気取らないお土産には越後製菓の「ふんわり名人」http://www.echigoseika.co.jp/index.htmlがマストバイだということも告白しておきましょう。

2009年2月16日月曜日

花粉症組合のみなさまあ~


今年もやってきましたね。昨日の夜は目が痒すぎて発疹してしまいましたので、今朝お医者さんに行って薬もらってきました。
この時期お店でも花粉症トピックスが多くなり、同じ病を持つもの同士の連帯感がすごくて情報交換の場と化します(笑)
私も鼻をグスグスさせている方を見つけては「花粉ですか?いい薬あるんですよ~」などと声をかけたりしています。
「鼻がグスグスしていて頭がボーっとするから、はっきりした味のものが食べたい」という理由でカレーを食べに来る方も結構いたりして、ほんといつから日本てこんな大変なことになっちゃったんでしょ。
そして確定申告の時期も近づいておりますね。お勤め労働じゃないお仲間のみなさま。
かくいう私のブログの更新が頻繁なのも、ためていた領収書の入力のためパソコンの前に毎日座っているのだけど、飽きてくるとこっちにきちゃったりしてるのが原因です。ははは。
「あ、暖かくなってきたな」と感じるこの美しい季節に、この二つの面倒ごとが必ずついて回るとはなんと皮肉なことか。
でもそういう煩わしいことから解放される方法はほんとは沢山あるんだよね。ちゃんと前もって対策すればいんだもん。だいぶましにはなってるんだけども。来年こそは完全に解放されているかな?いるといいな。

2009年2月14日土曜日

コーヒーアンドシガレッツ(ではなくて紅茶と珈琲の話)


刺激物が苦手なのか、珈琲も緑茶も常飲できないので、普段はほうじ茶か紅茶ばかり飲んでいるわたくし。
お客様にいただいて、最近毎日飲んでいるディルマの紅茶http://www.dilmah.jp/
いままでフォションやマリアージュフレールに大金をつぎ込んでいましたが(大げさ)これ安くておいしい!ダージリンをもらったのですが「ああ、ダージリンてこんな味だったなあ」っていうシンプルで力強い味。
ダージリンて私世代だとよく少女マンガに出てきて、初めて憶えた紅茶の銘柄なんです。いつのまにかあんまり飲まなくなっちゃってたけど美味しさを再確認。
この辺では「ガーデン自由が丘」でしか売ってないようでしたので、ネットでおとりよせすることにしました。
アールグレーやカモミールティーなども注文したのでみなさんお店で飲んでみてくださいね。今後お店の定番になりそう。
そして珈琲の話。
以前書いた「なにわや」さんの珈琲もいいのですが、近所じゃないので焙煎してもらったり送ってもらうタイミングがむつかしい。
それならもう一箇所、以前いただいておいしくて感激した愛知県の瀬戸市で個人的に珈琲を焙煎してらっしゃる方と同じくらい手間なのでどちらがいいかなあと久しぶりにメールしてみました。
少々コーヒークレイジー向けの内容ですが、飲んでみたいなあという気にさせるメールでしたので転載を。
>夢乃珈琲の味を思い出して頂き、ありがとう御座います。
>しかし残念ながら現在 僕が持っている
>G-1級の最高級エチオピアモカは入手出来ない状態になっています。
>エチオピアイルガチェフェの生豆が現在日本に入荷しておりません。
>誠に悲しい事態では御座いますが、安定供給が出来ない状態です。
>ただいまイルガチェフェに変わる豆を日々模索しており
>皆様に自信を持ってお勧め出来る珈琲を探しております。
>ただ最後に2キロ程度でしたら 焙煎可能です。
>もしかしたら二度と出会えないイルガチェフェを宜しければご賞味ください。
>お客様に 特別料金で提供するも良し自分自身で 大切に飲むのも良し
>では お返事お待ちしています。
彼はお父さんが珈琲の焙煎が趣味で、死んでしまったお父さんの珈琲の味を追い求めて焙煎を始めた人で、コレをお仕事にしているわけではありません。
美味しいので評判を呼び、私のように売ってくれという人が出てきているので人に譲ったりしているのです。映画みたいな話ですねえ。
もちろん買えるだけください!とお願いしました。火曜日あたりに届くのではないでしょうか?
しっかりしているのにさらっと飲めて後味の残らないすばらしいコーヒーです。ぜひご賞味を。

2009年2月13日金曜日

for my funny valentine

英語の勉強がてらに、たまに歌詞を翻訳してみる遊びをします。
私が唯一歌詞カードを見なくても歌える英語の歌は my funny valentineなんですけれど、チョコレートより甘いこの恋の歌を日本語になおしてみましたので、それをいつも私を支えてくださる愛する皆様と、いつも私にため息をつかせる私のヴァレンタインに捧げます。
(バイリンガルの方、英語苦手な私ですので変なトコあっても気にせずに!)


My funny Valentine, sweet comic Valentine
You make me smile with my heartYour looks are laughable, unphotographableYet you're fav'rite work of art
Is your figure less than Greek?Is your mouth a little weak?
When you open it to speak, are you smart?But don't change a hair for me
Not if you care for meStay little Valentine, stay!Each day is Valentine's day



わたしのおかしなヴァレンタイン
可愛くてふざけてばっかりのヴァレンタイン
あなたはいっつも私を笑わせてくれる

ファニーフェイスでちっとも写真向きじゃないけど
私にとっては最高にすてきなアートみたいにみえるの
ギリシャ人みたいなハンサムと比べたら全然ぱっとしないし
口元なんてちょっとなって感じよね
そこから出てくる言葉だって、それ気の利いたこと言ってるつもりなのかな?

でもでも、もし私のこと想っててくれるなら、髪型すら変えないで
何にも変わらないで、ずっとそのままでいて、可愛いヴァレンタイン
あなたといるとわたし、毎日がヴァレンタインデーなのだから

2009年2月11日水曜日

色と戯れる


子供の頃から眠りに落ちる前、なぜだかよく色の組み合わせが頭の中に浮かびます。いつも「きれいだなあ記録しておきたいなあ」と思いながらもそのまま眠ってしまうのですが。
私は料理や日曜大工的な実用品のクラフトは好きなのですが、何か漠然と物を作りたいという欲求はないのでアーティストの人達を無条件にすごいなあと思ってしますのですが、唯一色を組み合わせて遊ぶことは意味なく内側から沸いてきてやってみたいなあと思うことかもしれません。
色は単体ではきれいな色も汚い色もなくて、組み合わせの妙で美しく見えるなあって思うのです。
なんだか漠然とした話ですね。何の話しかというと久しぶりにおうちのイスを塗りなおすためにペンキの色を混ぜていたら楽しかったってことなんですが。

2009年2月9日月曜日

swing kids!


お店であまり主張の強い音楽をかけたくないなあと思うようになって、ココのところ主に古めのジャズをかけることが多くなっていますが、特に自分内ブームはビックバンドのジャズでして、趣味が高じてやってみたいと思ってしまういつものパターン。
もちろん楽器や歌にも憧れるのだけど以前から興味のあったダンス、近場で教えてくれるところ見つけてしまった。
リンディーホップっていうのかな?映画でこういうダンスが出てくるシーンになるといつも大興奮。
アメリカの若さ野蛮さに憧れるヨーロッパ人って設定で出てくることが多いんですよね。ダンスとしては邪道なんだろうけどとにかく楽しい。行ってみよかな?誰か一緒にやる人いないかな??

2009年2月8日日曜日

おまめを煮る匂いは・・・


今日は休日ですが出かけないぞと決めて、確定申告やらメニューの作り直しやらペンキ塗りやらをしたいなと思っておりました。それで、ついつい遊びに行きたくなっちゃう自分をおうちに監禁するために同時に味噌作りをすることにしました。
味噌の作り方はとても簡単で
1.豆を前の晩に水に漬けておき3~4時間弱火で煮る。
2.煮えたらすり鉢ですりつぶす
3.麹と塩を混ぜたものと一緒にして空気を抜きながら容器に詰める
というものなのですが、圧力鍋をあえて使わないと3~4時間は鍋を見張るために外に出られないので、その間に仕事をしようというわけなのです。
ガス台の横のテーブルで書類の整理などしていると、お豆を煮る匂いがほわほわしてきて、ああ、この感じなんだっけ?って思ったら、年末におばあちゃんがおせち料理を作るの手伝ったりしてた時の匂いだあってものすごく懐かしくなっておばあちゃんのおうちの台所の風景がぱあっと広がりました。何年か前までは当たり前だったのに今はもう無くなってしまった時間。なんだか泣けちゃうよ。
「源氏物語って日本の古い文学知ってる?それ読むと日本人の男の人はみんなマザコンでロリコンなんだってわかんだよ~」と外国人の知人に話したりしていますが、マザコンでファザコンでロリータ好きは私の方ですねえ(苦笑)

しかし今は少々シンナーくさい我が家。その後剥離剤使ったりペンキ塗りしたので・・・完成したカッコイイイスの写真を載せたかったけど完成ならずでした。

2009年2月6日金曜日

ブログを消しちゃいました・・・


ブログの設定をいじっていたらアカウント自体を消去してしまい、全消去しちゃいました・・・。 今年はメカに強くなりたいと目標立てたばかりなのに、あーあ。
しかしテキストだけ残っているところを見つけてもらい、一応アップし直してみました。 ありがとございました!パソコンに詳しい人ってステキですね(ハート)。
この前お店で「メカに強いのは男性の魅力なのか?」という話題が出ていましたがスポーツが得意だってのと同じくらいの価値があるんじゃないのかって女子一同の結論に。どーでもいい話題ですかね。
しかし最近の男性ってパソコン詳しいインドア派とか、スポーツマンで本読まないとか、そんな風に分かれていなくって何でもできる人多いですよねえ。ステキと思う反面私ってだめだなあと落ち込んだりすることも・・。
でもでもね、そんなに何でもできなくてもいいですよね。自分のペースでがんばろー!でももうちょっと器用にいろいろできたらなあ・・・。

私的青山ガイド


以前お店をやっていたこともあり、気に入っているお店や知人の店、友人宅があってよく行く青山。最もよく行くお店を3軒(といいつつ結局5軒)ご紹介。REDBOOKでよく「どこで買っているんですか?」と聞かれる食器は外苑前のFOBCOOPhttp://www.fobcoop.co.jp/stores/stores2.htmlで買っているものが多いです。オリジナルやアンティークも使っているのですが、年々業務用っぽい物が好きになってきたのでこっち寄りに。今こちらのオーナーの著書http://www.shinchosha.co.jp/book/470601/を読んでいます(だからこれ書き始めました)。自分の趣味も久しく避けていたフランス回帰中で、やっぱりFOBCOOPはいいなあとしみじみ。
マクロビやってた時に通い詰めていて、今もお茶やら玄米やら乾物や野菜など何かと買いに行ってしまうナチュラルハウスhttp://www.naturalhouse.co.jp/shops/aoyama.html今URL載せようと思って検索したら、意外といっぱい店舗があるんですねえ。オーガニックのお店にありがちな活気のなさ(笑)がまったくない本当に貴重なお店。(
時間とお金に)余裕があれば近所のマクロビ系パン屋さんアコルトhttp://www.der-akkord.jp/にも寄ったり。美味しいです。ちょっと高いし気軽な味じゃないけど。
それとそれと、かなりハマってだいぶ通っているサボンhttp://www.sabon.co.jp/というバスグッズ屋さん。友達のお姉ちゃんが関っているので、オープンの時に死海の塩とオーガニックのアロマオイルを混ぜたマッサージソルトをもらったのですが、それほど美容に関心ないので、貰ったから・・くらいの気持ちで使ってみたらビックリするくらい体がツルツルに!!ちょっとオーバースペックなんじゃないかってくらいオシリなんかツルツルなんですよねえ。どれも驚きの効果でいい匂いだし、いろんなアイテムを買っちゃってます。
あー、そして3軒といいつつピエールエルメhttp://www.pierreherme.co.jp/はやっぱりはずせないかしらねえ。夢のように素敵なケーキ。マカロンが有名ですがパティスリーをオススメします。麻薬のようにうっとりするお味。
女子には定番、男子には何のことやらというラインナップでしょうか?青山に引っ越したいなあと言うと物価も高いし暮らしにくいよと言われますが、わたし基本的にはあんまり買い物しないので、このくらいお店あれば十分だな。

おじいちゃんとおばあちゃん

ちょっとプライベートすぎる話ですが明日はおじいちゃんの一周忌、おばあちゃんの三回忌なのです。

おばあちゃんが死んじゃってほぼ丸一年後に死んじゃったおじいちゃん。それからまた一年が経ちました。幸運にもこの歳まで人の死に立ち会った事がなく、お葬式に出たのも初めてでした(父は物心つく前に離婚して亡くなっているので父方の親族とは縁がないのもあって)。私にとっては母は姉で祖父母が両親のような感覚でしたので、88歳のおばあちゃん、92歳のおじいちゃんが死ぬのは自然なことだとわかっていても、気がつくと泣けてきてしまう日々が続きました。単純に寂しかったんですね。
おじいちゃんは新聞記者で若い頃はとてもハンサムだったので、初めて新聞記者を主人公にしたドラマがNHKで作られた時のモデルになったのだそうです。私が子供の頃はまだ仕事をしていて原稿用紙にいつも何やら書いていました。私がこうやって何かを書いたり、人がうんざりするくらいに、好きなものや気になった事についてしゃべり続けたり伝えたい共有したいって思うのはおじいちゃんから受け継いだものなのかもしれません。頑固で鼻っ柱が強いのもおじいちゃんに似てるって思う。おばあちゃんからは仏教的な穏やかな物の考え方と、掃除したりお料理したり、キチンと暮らす大切さを叩き込まれたので、私なんとかまともな大人になれました。おかげで夜遅くの仕事なのに部屋もきれいだしお肌もつるつるだよ。
あーなんかすぐ感傷的になって忘れちゃうけど、なんでこの事書こうと思ったか思い出した。私がお料理もっとがんばって、いろいろやってた仕事もコレにしぼってみようかなって思ったキッカケはおばあちゃんが寝たり起きたりになってご飯が作れなくなったときなんです。ご飯を作りに行くととても喜んでくれた。私がいくら最近読んだ立派な本に書いてある話をしたって、見た映画から思ったことを話したって何だか空回りだけど、ご飯は喜んでもらえるんだよね。おばあちゃんが亡くなって、おじいちゃんにご飯を作りに行ってたときも、おばあちゃんが作ってたのとまったく同じ味に作れるのは私だけだったから、おじいちゃんはとっても喜んでくれた。ご飯を作るっていいな、誰にでも伝わっていいな、それに私って才能あるんじゃないかななんて調子にのりはじめたんですよね。まあ今じゃお恥ずかしい限りで毎日勉強勉強だけど、まだ全然成果も出てないんだけど、どうか長い目で見守ってください。うちの孫はなかなかやるだろと自慢できるようになるからさ、と明日はお墓でお願いするつもり。

あーっ!、いいこと気がついた。


お正月のんびりお休みしてちょっと気が抜けていたのもつかの間、なんだかがんばらなきゃーと根拠なき焦りを感じていた今日この頃でしたが、昨日よいヒントが。
お店に「ALCATROCK」という代官山のビンテージショップのカードが置いてあるのですが、それを見つけたお客様が「うわーこのカードのデザインすごくいいなあー!」としきりと感心しており「この洋服の品質表示みたいのが付いてることで一目で洋服屋さんのカードだってわかもんね。こういうのが気の利いたデザインだよな~」って。
ええっと、当たり前の意見過ぎると思うかもしれないですよね。お花屋さんのカードにお花の写真が付いてたり、食べ物屋さんにお料理の写真が付いてたり食器のシルエットが描いてあったり。でも私そういうの全然してなかったなあってふと気がついたんです。もともと飲食畑の人間じゃなくて、「お店やろっかなあ」って思って始めたので、「飲食店らしくする」って発想が足りてなかったかもしれない。なまじインテリアやデザインが好きなので「かっこよくしよう」「自分らしくしよう」ってばかり考えていた。それが独りよがりな気がして今度は「みんなが入りやすいお店」「明るい感じのお店」みたいに考えて改装したりメニューを増やしたり、でもそれも私の独りよがりなのかもなんて最近また悩みだしたりして。自分の内側ばかり見つめてなんだかおかしくなってるなあって。
それで最近、よそのお店でいいなあって思うお店にお客さんで行って、お客さんとしてこのお店は何でいいのかなあって考えたりしてたんです。私悩み性だから(苦笑)。で、いろいろ思うことあったんだけどうまく言葉に出来なくて、なんだろ、なんだろって考えてたらその「らしくする」ってのがキーワードなんじゃないかなって思ったんです。「美味しそうな食べ物がありそうなお店」「洒落てて居心地のよさそうなお店」「キチントした接客してくれそうなお店」らしくするってことかなって。
私が思うオシャレな人って高い服や流行の服を着てる人じゃなくってその人の価値観やライフスタイルが伝わってくるような格好をしてる人なんですよ。この人はこんな音楽好きかな?お仕事はこんなお仕事かな?ってそれらしいファッションをしてる人が好き。「こんな格好してるけど実はお堅い仕事なんです」ってやけにダメージのはいったジーンズの人とか、フリーターなのにスーツ着てる人とかで自分がオシャレなのを自慢している人が時々いるけど、自分の生業を、人生を愛してないのかなって思えちゃってかっこ悪いですよね。
よそのお店でもすごくオシャレな内装のお店だけど全然お客さん入っていないところがあって、なんでかなあ自分もあんまり行く気がしないけど何でかなあって考えてたんだけどみんなそういう風に感じ始めてんのかも。「オシャレなカフェに行ってカプチーノ飲んでる私」の写真を取り合う女の子達ってのももうめっきりいなくなっちゃったし。頭でっかちに自分をよく見せようとするより素直で自分らしい人が素敵だしね。
あーなんかよくなる方向性が見えてきた感じがするよ!今ちょうどお店の印刷物やらがなくなってきて作り直さなきゃいけない時期でメニューやらナンやらも作り直してるところだったんで方向性が決まるのは嬉しいな。プチ改装も計画中ですし。
しかし名前を出してしまいましたがALCATROCKさんはまだ行った事がないのです。来ていただいたことはあるのですが。ごめんなさーい。近々寄ってみます。まだ20歳くらいの可愛らしいカップルがやってるお店なんですよ~。カッコイイお店だって評判です。日本の若者も捨てたもんじゃないねえ。

自家製のジンジャーエール


久しぶりに作りました。夏にロックフェスみたいのに出店した際、お隣さんだったお店の人に作り方を教えていただいたのを私なりにアレンジして。だいぶ味がコントロールできるようになってきました。
皆さんウィルキンソンのジンジャエールの辛い方ご存知ですよね?あれって生姜の辛さだと思ってたら実は唐辛子の辛さなんですよ~、知ってました?色はカラメルを作ってつけてるんです。もちろん普通にソーダで割って飲んでも美味しいのだけど、オススメの飲み方はジャックダニエルズとミックス。色々試して何故かそれが一番美味しかった。それと結構刺激的な味なのでそのままロックで飲むのもオススメ。車で来ている方やアルコールが苦手な方などもジュースって感じではないのでなんとなく納まりよく飲めるんです。
今新メニュー構成中なので定番で置こうかなあと思っているところです。

新しいワインなぞ入荷してます


近頃がんばってお料理してるのでワインももうちょっといいのも置いてみようかと思い、ボトルワインも始めてみました。何人かでお越しの際はグラス売りのハウスワイン以外にも色々飲んでみてくださいね。私はお酒そんなに詳しくないので、フードライターもしてる友人のA君に付き合ってもらって試飲させてもらったりしにワイン屋さんへ行ってまいりましたが、いやーみなさんほんと詳しいんですねえ。この機会にもっとお酒勉強しよ。あんまりのんべえじゃないから人と食事する時以外お酒って飲まないんですが、やっぱり美味しいのは美味しいもんね。飲んでないと強くなんないし。なかなか良いワイン選べましたよ。あ、なんか勝手にプライベートの行動を記名で書いちゃいけないような気がしてて仮名にしてましたが、一緒に選んでくれた彼はライターさんでブログもやってるからむしろ書いておいたほうがいいのかも。篤司くんの食べものブログご覧になってみて。色々教えてくれてありがとね。http://d.hatena.ne.jp/hakuo0416/?of=0夕方にさんざん飲んでから、そのあと出勤でいい調子になって今日もしゃべり過ぎました・・・。

いまさらだけどお餅をつこう!


いつの間にか毎年恒例になっている新年の餅つき。もう4年目かな?今年は子供多めで開催されることになりそう。場所はお友達のお店のガレージをお借りして。SUBという原宿のオシャレなビンテージショップ&ギャラリーです。http://www.lowhighwho.com/sub.html最初は「つきたてのお餅たべたいなあ~」という適当な思いつきで、行き当たりばったりにやってたから失敗も多かったけど、さすがに餅つきにも慣れてきてもう町会の人達みたい!(苦笑)。今度の日曜日18日13時から原宿SUBにて。行きた~い!という方是非ご参加くださいませ。もちろんお酒もありますぞよ。

メカに弱いのがとてもイヤ


いまさらですが、みなさま今年もよろしくお願いいたします。お正月明け、旅行から帰ってきたらパソコンの調子悪くブログにもログインできなくなっておりました・・・。簡単なトラブルでしたのに、(パソコンの前に座ってられる時間があまりなかったのもありますが)復旧するまで3日もかかって。あーいい加減このパソコン嫌い治さないと。ハイテック化することを今年の目標に追加することにします。美しくてお料理がうまくてメカに強い女性がたまにおられますが、人間の完成形を見る思いがしますね。ゴキブリをやすやすと殺すかわいい女性にも同じく感嘆いたしますが。今年は毎日少しずつお店を変えていこうかなと思っております。新しい仕事も増やしたいなと思っております。どうぞご贔屓に。暗いと不平を言うよりも進んで灯りをつけましょうという標語がありますし。不景気な話が多い昨今ですが進んで世の灯りとなるべく皆様今年も共にがんばりましょうね。

営業時間のお知らせ


これを告知せずしてなんのためにブログをやっているのか(オシャベリランドと化してますが)・・・お店の年末年始のお休みについて。12/29(月)から1/5(月)までがお休みで1/6日(火)から通常営業になります。来年は丑年年女です。今年は喪中につきお年賀できませんが来年もよろしくお願いいたします。私は散らかったり、物が紛失したりしている自宅の片づけをこれからがんばります。

忘年会来て下さった方々ありがとうございました

今年も残り少なくなってまいりました。気分を変えたくて、早く来年にならないかな~って思ってしまいがちだけど、そんな時に以前美容師の見習いの子が、パーマやカラーが終わるまでのタイマーが鳴るまであと20秒って時に、結構いろんなことが出来るから気が抜けないって話をしてたのを思い出します。サッカーとかバスケとか時間内に得点するスポーツもそうですよね。後何秒残ってるからどうしようかって。いつもそんな気持ちでがんばりたいものです。

昨日は忘年会をしまして。来てくださった方々ありがとうございました。騒ぐ人もいなかったのでわりと淡々と(笑)和やかな集まりでございました。食べ物もあっさりと。皆さん忘年会疲れしているだろうからヘビーなものはやめて、田舎のおばあちゃんちのお正月といったイメージにしました。あまり準備に手間取らないように簡単なものにしたというのもありますが・・・

・菜の花のおひたし
・長いもと春菊のポテトサラダ
・ゆず風味の紅白なます
・出し巻き卵
・とりもも肉のから揚げ
・マグロとイクラのちらし寿司

それに差し入れのお菓子や前日私の誕生日だったので大きなケーキなどいただいたりして、終始家庭的な雰囲気でございました。ライブをやってくれた方々は非常に熱かったですが!演奏をしてくださった方々、会場を貸してくださった方々、皆様ありがとうございました!

メリー クリスチャンディオール!!


24日の午前中に、今年最後のケータリングのため買い物に行ったら、魚屋のおじさんに「メリークリスチャンディオール!!今日はサバのいいのが入ってるよ!」と声をかけられ唖然。
最初聞き違いだと思って「はて?今ディオールって聞こえたけど何と聞きまちがえたのかな?」と考えていると、ほかの人にもそう声をかけてて間違えてない事に気づき爆笑。あー、文字にするとおじさんとディオールのミスマッチな面白さがあんまり伝わらなくて残念だなあ。
と、そんな楽しい気分で準備したお料理は、これまた久しぶりのイタリアンコース。イタリア料理は初めて仕事で人から習って、夢中で覚えた料理の仕方で、今やママやおばあちゃんに習った料理よりも自分の定番の料理。だからフレッシュな感じを出すために余計にいつもと違う試みをするように心がけてみました。ご近所の建築設計事務所の忘年会用です。
・トマトとエッグのブルスケッタ
・いわしのマリネ
・ジャガイモのサラダバジルソース
・サーモンのムース
・ホタテと長ネギのレモン風味リゾット
・マスカルポーネとトマトのクリームソースリガートーニ
・鳥胸肉のグリルバルサミコソース
・ティラミス
気に入っていただけたようでなによりです。今年は料理の腕がかなり上がったんじゃないかな?と思う反面、そろそろまた誰かのお弟子について勉強させてもらいたいなあという気持ちがムクムク。自分のいつものやり方にハマってしまってつまらない仕事をしないように。いつも自分がまず楽しんで、お客さんや周りの人をビックリさせていたい。とっても大変なことだけれど。

不況不況と言うけれど・・・(忘年会のお誘い)

今日お出かけする前に相当久しぶりにテレビをつけたら、とにかくあらゆるチャンネルで「不況」のお話してました。実際大変なことになってるんだろうけど、こんなに煽ったら余計にみんな不安になるだけなんじゃないかな??うちのお店も先月は夜ほんとにヒマだったけど、こういうニュースの影響でみんな飲みに行く気分じゃなくなってるだけで、ほんとにお金がないとか仕事が大変でって理由ではないですよね。
うちみたいにチャージもとってなくて、きちんとしたお酒、高くなくて美味しい健全な食べ物を出してるお店は逆にこれから良くなるんじゃないかなあ。だってコストパフォーマンス高いもんね絶対。
なんて自画自賛していますが、格差社会、勝ち組はシャンパン飲みまくり!みたいな1年くらい前までのムードはどこいっちゃったんでしょうね?そんなムードを尻目に、あえて使いやすく入りやすいお店を目指して改装してよかったな。来年はますます食べ物を充実させていく予定ですのでよろしくお願いいたします。
とはいえ質実剛健ばかりでは詰まりませぬ。忘年してしまうほどに、飲んだり食べたり騒いだりして新しい年を共に迎えようではありませんか。REDBOOKでは手狭ですので、外苑前のライブバーZIMAZINに会場を移し12月29日19時から忘年会をやります(会費は3000円くらいを予定)。食べ物も飲み物も音楽もお好きなだけありますし差し入れも歓迎です。私もフラっとするまで率先して飲むつもり!皆様お誘いあわせの上ドレスアップしていらっしゃいませ!

フランス料理を私と


パーティーシーズン真っ盛りですね。当店も連日忘年会やらなんやらで盛り上がっております。ある程度の人数で予算を決めて予約していただけると、前もってお料理をたっぷり作っておけるから私にとってもお楽しみ。近頃はケータリング用のフィンガーフードや和洋折衷のお料理を作る機会が多かったのですが、今週はフレンチ多めで攻めてます。大好きな本「フランス料理を私と」を最近読み返した影響もあって。
伊丹十三さんが著名人の家の台所を借りて、辻調理師専門学校の水野先生にフランス料理の作り方を習いながらそれを家主に振舞ってフランス料理を切り口に対談していくという変わった形式の本で、レシピもオールカラーで載っているのですが、とても家庭で作れるような料理じゃありません。
で、まあそこが面白いところで、フランス料理とはなにかって話がまず最初の玉村豊男さんとの対談ででてくるのですが、いわく・・・(かなり凝ったコース料理を食べながら『フランス人は毎日こんなものを食べているのか?』という伊丹さんの質問に)「恐らく昔のフランスの庶民というのは基本的に飢えている状態に置かれていたんですね。(中略)ジャガイモが新大陸からやってくるまでそうとう厳しい状態だった。だからそういう一般階級の食への願望の表現というのが王侯貴族の食べる豪華な料理として現れたんじゃないですかね。王侯貴族の支配しているテリトリーをメニューに全部反映させないと気がすまない。牛も魚も小麦もチョコレートも自分の支配下にあるのだということをメニューにおいて再確認しようというわけ(中略)この権力への意志みたいなものを持たない限り、われわれフランス人としてフランス料理を食べてることにならない(中略)本当の意味でフランス料理を学ぼうとするなら自分で作っちゃいけないんですよ。あくまでも人に作らせて、たとえ連中が腹を空かしていようが、飢えていようが平然として食う意志がない限り、これは味わえないということですね」うーん、デカダンですねえ。素敵!!
ということで、権力への意志を強く持った麗しき女王様Sさんのお誕生日パーティー用には特にゴリゴリのフレンチメニュー作りました。お手々を怪我しているのでちょっとへこたれて貴族のお料理ではなくビストロメニューだったのはご愛嬌で。
・ポロネギのマリネ
・ハムのムース
・サラミとマンゴー入りのショートパスタサラダ
・ポテトグラタン
・ムール貝のワイン蒸し
・蒸し鶏とチコリ、ラディッシュ、アスパラ、カリフラワーなどの蒸し煮アイヨリソース添え
・塩漬け豚のマスタードソース、レンズ豆のサラダ添え
・特大のショコラとナッツのバースデーケーキ
ストロングスタイルのファッションピープルばかりの華やかなパーティーでございました。私は飢えたコック兼給仕係として参加(笑)食べる側に回る時は自分で作らず素敵なレストランに行くよう心がけることにします。

ティムさまー


近頃手は怪我するは風邪はひくわで、なるべくおうちで養生していたのですが、家に居たら居たでおとなしくしてればいいのにペンキを塗ってみたり壁にコラージュしてみたり。DIYが止まらなくなってきました。ベッドルームはひとまず放置で、キッチンのイメージはフォトグラファーのtimwalkerさまのご自宅。以前雑誌のインテリア特集で見て、切抜きを後生大事に持ってます。彼の写真の作りこみ方とはまた違ったラフな感じでちゃんと生活を感じられるおうち。そういえば10年以上前に同じくフォトグラファーの斎門富士男さんがご自宅で撮ってた写真集を見てインテリアが気になり、出版社に「インテリアの勉強をしている学生なんですがご本人の了承を得て見学させていただきたい」と嘘ついて電話して(ごめんなさい!)葉山のご自宅に押しかけたことも。フォトグラファーのおうちが好きなのかな??この勢いはお店のインテリアにも波及していきそうな感じ。あ、ちなみに写真はティムさまの作品であってご自宅ではありませぬ。

恋しているかもしんない

自宅のリビングに植物が増殖中で、いっそ森みたいにしたいと思っているところ。お気に入りの花屋さんを見つけてしまったのも手伝って。
祐天寺のお寺の近くのお店ateliercabaneさん。http://www.atelier-cabane.net/
夏頃たまたま見つけて、そのとき居たお姉さんに思わず「素敵なお店ですねー」って言ったんです。すごいこだわってやってるっぽいからもっと「あっ、わかります?」とか「こんな風にこだわってます」みたいな話されちゃうかなあと思いきや、かなりクールに「ありがとうございます」と答えられて「おっ?」っと思っちゃったんですね。なんか商売っ気ない人だなあって。
それでちょこちょこ寄るようになってたんだけど、何度か行くうちに少しだけお話するようになってベトナム土産の蓮のお茶を少しおすそ分けしたんです。でもその後お店をのぞいても何故か違う方がいてそのお姉さんとはそれきりになってしまって、ほんとはお茶が美味しかったって言ってくれたら、その後もう一回ベトナムに行ったときに買ってきた蓮茶と蓮の実のお菓子を差し上げたかったのだけど、なんかもう十分だと思われているのに他の人に言付けてまで置いていっても迷惑なんじゃないかとか色々考えてしまって。「あれっ、わたしあのお姉さんの事好きなのかなあ??」なんて思って。相手が自分をどう思ってるいるのか、あれこれ思いを巡らせてしまうのって恋ですよね。何度か行っても居ないので最近は行っていなかったのですが、一昨日お店の前の道を通ったので久しぶりに寄ってみると、あれっ、久しぶりにあのお姉さんいた!
と思いきや「あっ。頂いたお茶美味しかったです!ほんとに何度も飲めるし、入れ方悪いと出すぎちゃうんですね~」「あれっ?手どうしたんですか?!」と勢いよく向こうから話しかけられ、ちょっとトキメキました(笑)。クールな感じだと思ってたけど人見知りな方なんじゃないかしら。私も以前は初めて会う人に向こうから話しかけられるとオドオドしてしまって、それを隠そうと必要以上にクールに振舞ってたからなんとなく親近感。お姉さんの事ばかり書いていますがホントに素敵なお店ですよ。これ本人に読まれたらちょっと恥ずかしいかな。変な意味にとらないでくださいね。もしコレが男性なら二人きりの時にしか言いませんし。ふふ。

63歳の小学校同窓生


昨夜のお店はなかなか素敵だったのでレポートを。
ケータリングした時のパーティーのゲストの方から、お料理を気に入っていただいてお店に忘年会の予約が入っていたのですが、何の集まりか聞いてビックリ!小学校の同窓生だそうなんです。当然皆様同い年で63歳!卒業して50年以上も経って(!)集まっていることに驚いて、色々お話を伺うと、10年ほど前にクラスで一番やんちゃだったヤツ(今は大田区の町工場の社長さんだそう・微笑)の呼びかけでクラスの半分以上の人達を探し出して、それから月に1度(ハイペース!)くらい何人かで集まって飲んでいるそう。先月は92歳の先生も交え(!!)バスをチャーターして温泉旅行に行ったそうで・・・。事前にそういうお話を聞いていたのですが、予約時間の10分前に一番乗りしてきて、「いつも一番遅れてくるのに今日は一番に着いちゃったよ!」と勢いよく話すロマンスグレーの紳士を見て思わず「あっ、この人が絶対一番やんちゃだった人だ!」とニヤリ。高校や大学の集まりとも違って名刺交換もしないし、この年であだ名や「〇〇くん」なんて呼ばれるのも嬉しいなんてお話をしていた方も。皆さん大いに食べて飲んで笑って今の60代の方々ってほんと元気ですよね。20代の人達の集まりなんて全然飲まないもの。まるで黒澤明の映画みたいで素敵だったので、ご了承いただいて写真を一枚パチリ。
終わりがけに入ってきた他のお客様方に「年齢層上げちゃってごめんなさいね~」なんて声をかけていましたが全然そんなことないんですよ。昼間は社員証を首からさげたオフィスワーカーの方々や学生の方なんかが気軽にランチに来て、夕方からはお料理を気に入ってくれた63歳の方々の同窓会、遅めの時間はデザイナーさんやらアパレルの方々なんかがアート談義に花を咲かせていたりして。そんなお店であることが私の誇りです。
ちなみに昨夜のお料理のリストも載せてみます。みんな何でも飲むし日本酒も持ち込みされ、あまりへービーでない方がいいとの事でしたので、やや和食寄りのメニューにしてみました。まだ忘年会の予約受け付けておりますよ~。
・長ネギの赤ワインビネガーマリネ
・長芋と春菊のポテトサラダ
・お豆腐の田楽
・鰯の南蛮漬け
・イカの揚げ団子エビ煎添え
・ほうれん草と牡蠣のグラタン
・手羽先の梅煮込み
・ローマ風レモンクリームのスパゲッティー
かなりの量だったのですが、カレーが美味しいなら食べてみたいとの事でさらに追加で食べておりました!来年もますますお元気で。

骨折いたしました


がーん!!この年末年始の稼ぎ時に右手を使えなくしてしまいました!ヒマな時期ならこんな時くらい、と休むんだけど忘年会の予約など入っているし絶対休めないのに~!本日だけは夜の部お休みでして、明日からはなんとか方法を考えて通常通り営業いたします。みなさま、自転車に乗る時はくれぐれもころばないようにお気をつけくださいね。

すっごく美味しい

お客様に教えてもらって以来すっかりファンになっている祐天寺の中華料理屋さん笑口房。ものすごく丁寧に料理作ってるのが食べるとわかります。夜は日祝以外仕事していてたまにしか行かれないのでランチに行ったりすることが多いのですが、840円のランチでこんなクオリティーの物が出てくるのか!と毎度衝撃を受けます。高級食材を使っているとかでなくて手をかけてあるんです。しかも日替わりのランチと週代わりの丼物は、今日は酢豚、明日はホイコーローっていうようなローテーションではなく、グランドメニュー以外の新しいメニューが毎日出て、それを前の月に一覧表にして配ってるんです。これは同じ飲食店を営むものとして衝撃!!日々の仕事をこなしつつ、毎日違う(前菜とメインで2品!)料理を考えてる、しかもハイクオリティーで。どんだけがんばってんだろ、仕事マニアなんだろなと感心することしきり。いつも食べ終わるとお腹がいっぱいでもう食べられないと思いつつ敬意を表して(うそ、単に食べずにはいられなくなって)デザートを追加してしまう私。デザートがまたフレッシュで美味しい!なんなのこれは。いつも「杏仁の硬さはコレ、ブロッコリーのゆで加減はコレがベストか~」と勉強させていただきながら驚きとともに食事を終えるのでした。

コーヒーが美味しくなりました


こんな仕事をしていてなんですが私はコーヒーが苦手です。でもまさかカフェを始めてコーヒーを出さないわけにもいかないし、なんとかコーヒーに慣れようといろいろ飲んでみたりしたんですね。それで美味しいかどうかは判別できるようになって、美味しいコーヒーなら飲めるようになりました。(じつはそういう食べ物が他にも沢山あって、わさびもおろしたてならいいけどチューブのものはダメだし、お刺身もさっき切ったやつは食べられるけどスーパーに売っているものは食べられないんです)。
コーヒーは焙煎してからの日にちや保存状態で味も違うので、ほんとは近所で買うのがベストなんだけど、でもあそこの方が・・なんていつも試行錯誤しています。で、目下お気に入りのなのがが浅草のなにわやさんのコーヒーです。じつはお店のお兄さんのパフォーマンスもとても気になっていて。
とにかく清潔なんですね。店内のすべての物の置き場所がキチンと決まっていて、焙煎したざるに入れて冷ます位置はココ、次に移動する場所はココ、と手際よく物を収めていくんです。コーヒーを入れるときもヤカンを温め直す、コーヒー豆を種類別の瓶から少しずつとってグラインダーに入れる、お湯を注ぐ用のポットに移し温度計を入れて冷めるのを待つ、ゆっくり入れて小鍋に入れて温め直す、カップに注ぐ。使い終わった途端に道具達は洗い清められて元の位置に戻されていく。途中でシナモントーストを頼んでも、パンを切った包丁はすぐに布で拭かれてもとの位置に戻る、バターを塗ったナイフはさっと洗われて元の入れ物に戻すと徹底してるんですね。
それをカウンターでボーっと見ていて思い出したのが相撲なんです。大相撲を国技館の升席で見せてもらったことがあって、その時、なんて清潔なスポーツなんだろうって感動して。まわしを締めたおすもうさんが二人出て来て塩を撒いて土俵を清める→行司が仕切って対戦が始まる→勝敗が決まってお辞儀をして退場→掃き清める人達が登場し土俵は元の状態に戻る。ということが何度も何度も繰り返されていくわけです。対戦の一瞬だけぶわっと熱が上がり、すぐにまたクールな状態に戻る。というのの反復にテクノを聞いてるような快楽があって・・・ってまた話が脱線しすぎました。まあとにかくそんな事を連想させるような儀式的な手順で淹れられたコーヒーは、以外にも非常にプレモダンな味でそれにまたちょっと感動なんですね。それですっかりファンになって、そこのコーヒーを譲っていただいているわけです。今日あたりが焙煎からの日数がベストな状態です。コーヒー飲みに来てみてください。

いろいろ作っております


このまえ初めて作ってみたキムチと昨日作ったラードです。

キムチのお味はまあまあ。最初はこんなもんかな?次は配合を変えてやってみよ。ラード作りはとってもオススメで近所のお肉屋さんに行って「背油をください」と言うと大概タダでくれるので、それを1cm角くらいに切ってフライパンに入れひたすら弱火で熱していく。するとだんだん油がでてきて、油の中にクルトンみたいになった肉の繊維質だけが残ったらできあがり。クルトンみたいのをとって油を瓶に入れておくとバターみたいに固まって、冷蔵庫で半年くらいは持ちます。チャーハンや野菜炒め、中華スープ、お好み焼きを焼くときなんかに使うと格段に美味しくなります。お肉屋さんではあれどうしてるのかなあ?タダでくれるくらいだから産廃業者とかがもってってるのかしら?気になるー!大根の葉っぱとか、このご時勢だしそういうごみ扱いされる食材をもっと活用流通させるといいよなあとぼんやり考えつつラード作りのフライパンを見張っておりました。今日お肉屋さんにきいてみよ。

お店で直接出す機会はあまりないのですが、なんでも自分で作ってみて食べ物の仕組みを知るのが勉強になってとても楽しいです。おためしあれ~。

ケータリングしてました

先週は通常業務以外に2本もケータリングをしてて久々にテンテコマイでした。
どちらのクライアント様にも非常によくしていただき心から感謝しております。「自分より目下のものによくしなさい」と白洲次郎が言っておりましたが、お客さんの方が立場が上なのになんて有難いんだろう、がんばらなくちゃ。と、結局乗せられていつも以上にがんばっちゃうんですよね。そしてすでにパーティーに来ていたお客様からケータリングや忘年会の問い合わせをいくつかいただきました。嬉しい!ちなみにこの日のメニューリストをわざわざ作っていただいたのでご参考までにのせてみます。お昼ということもあり食事っぽいものをメインにしています。値段はお客様のため伏せますがお安くやっております。パーティーや職場で忘年会がある方などはぜひお問い合わせください!
・牡蠣のオイル漬け
・ハムのムース
・スペイン風オムレツ
・二色の一口コロッケ(モッツアレラチーズ入りサトイモ、ローズマリー風味のかぼちゃ)
・温野菜のサラダパプリカカップ入りバーニャカウダソースディップ
・グラスサービスのパスタ2種(トマトソースの焼きナス添え、ジャガイモ入りジェノベーゼ)
・サンドイッチ2種(自家製オイルサーディンとハーブサラダ、スモークチーズとロースハム)
・トマト風味のシーフードピラフ
・ドライカレーの揚げ野菜のせ

新宿にベルクというお店があって・・・

何度か行った事があったのですが、好きなお店だったのでそこの店主の方が出した本をちょっと前に読んだんです。
「新宿駅最後の小さなお店ベルク」http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E5%AE%BF%E9%A7%85%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%8A%E5%BA%97%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF-%E5%80%8B%E4%BA%BA%E5%BA%97%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%AE%8B%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF-P-Vine-BOOks-%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%BA%97%E9%95%B7/dp/4860202775という本なのですが、個人店がいかにして生き残っていくかというようなテーマで書かれていて、いかにも好き勝手にやっているようなお店に見えて、精神論ばかりでなく、戦略やプロのコンサルタントを頼んだりしてのキチンとした経営に感心しました。それと伊野尾書店さんという、店内でプロレスをやったりの変わったプロモーションをやっているお店の方と二組が講師で、個人店の生き残り術的な勉強会があるから行ってみませんかと誘われて参加してみました。面白い話だなあと思ったのは、二店とも個性的なお店なので「どのように独自の個性を打ち出すか?」というような質問をされていたのですが、「そんなのしてません」「どうやったらお客さんに喜んでもらえるかという商売の基本をただただやるしかないです」と二店とも答えていました。「自分がベストだと思うことをそれぞれの人がやっても、同じコトをする人はあまりおらず人それぞれ違うことをやる。それが個性であって私の個性を出してやろうなんてする意味がない」とか。人にどう見られたいなんて思いながらやるのは仕事も個人も魅力がないですもんね。20坪そこそこのお店で、一日の来店客数が1500人!(うち7割が常連さんだそうです)にもなるというベルク。明日も朝四時から仕込みだからと早々に帰っていかれました。私なんか全然がんばってないなあと反省。昔観たチェットベイカーのドキュメンタリー映画で、彼があちこちの女に産ませている自分の子供たちにどんな話をするのか?と聞かれて「何か自分の好きなことをみつけたらそれを一番になるまでやれ。そうすれば人生は良いものになる」というようなことを言っておりました。座右に銘にしているのだけれど。もっとやんないとな。

ご近所のお店

私がお店の近所で最もよく行く飲食店といえば、中目黒の駅の近くにある喜道庵というお蕎麦屋さん。http://gourmet.livedoor.com/restaurant/304950/
人様がゴハンを食べる時間にゴハンを提供している仕事なので、中途半端な時間にゴハンを食べることが多いんです。でもそういう時間にはまともなものを出しているお店があんまりなくて・・・。ここは夕方もずっと開いてるし、とっても美味しいのです。他にも美味しいお蕎麦屋さんはあるけれど、気さくなお店で普段の食事でここより満足できるところはないかも。しかも最近とても気になっているんだけど、ポニーテールに赤い口紅のとても可愛らしいおばさまの店員さんがいるんです。いつもニコニコしていて華奢でなんだか永遠の少女といった風情で・・・ってなんでこんなに思い入れているのか。60歳前後くらいだと思われるのですが、私男だったら好きになってるかも、なんて。
もう一つ最近気づいたのは、ここのお店20席足らず(REDBOOKと大して変わらないです!)なのにお昼時は店員さんが6~7人いるんです。注文してから出てくるのも早いし、お客さんに愛されているんですねえ。こんな風にお客さんに支持されるのが当面の目標だなあと思いつつ、いつもお店を後にするのでした。うちのお店も途中の時間に閉めたりせず、昼の11時半から夜の1時までいつでもまともなゴハンが食べられますよ~。お昼時も2人しか店員はいませんが・・・。

はじめまして


はじめてブログに文章を書きますね。
親しい人に対してはとてもおしゃべりなのですが、知らない人には何を話していいかわからなくなって黙ってしまう性格なので、 ずっと会ってない親しい人に近況報告をすると想像しながら書いてみることにします 。
最初なのでお店を改装したいきさつなど (一年ちょっと前に改装したんです)。以前のお店は店主である私個人の趣味性の強いお店でした。お客さんは私のセンスをわかってくれる人、なんていう風に心のどこかでえらそうに思っていたと思うんです。でもそんなことが自分自身でも窮屈になってきて、9周年を迎える前に改装しないと 10周年には閉店パーティーをしてしまいそうでした。それで沢山の人達が協力してくれてREDBOOKは新しいお店になりました。25歳でお店を始めたときは自分の気持ばかり考えていたけど、 今はたくさんの人に「この町にこのお店があって良かったなあ」と思ってもらえたらなあと考えるようになりました。私が「ご近所にあってよかった!」と思っているお店みたいに思ってもらえたらなあ。そうだ次にはそのお店について書いてみますね。あ、それともう一つだけ。お店を改装したときのイメージソースはDavid Hockneyです。以前のバキバキのヨーロッパ趣味をやめて、ポップな感じにしたかったので、 イギリスを抜け出して西海岸に行ったポップアーティストHockneyが思い浮かんだんです。彼のポップだけどノスタルジックな感じがお店に感じられるといいな。